「世界の経営学者はいま何を考えているのか」を読んだ。

Naoji Taniguchi
Jan 24, 2021

実は「世界の経営者はいま何を考えているのか」だと思って借りてみた本。読んでみるとなんか違うなーと思ってタイトルを見てみたら、「経営学者」だった。

経営学とか、MBAとかについてもあんまり知らないので、ここらで経営学についてかじってもいいかなと思って読んでみた。著者の入山章栄さんの名前もちらほら目にするし。

とあまり期待しない感じで読み始めたのだが、「経営学」についてかじってみる、入門してみる、今を知るにはとても良い本だったし、結果経営についても参考になる本。

最初から経営学者はドラッガーの本は読まないとの事。そうなのかーと思って読み進めると「ドラッガーはええこと言うてるけど、サイエンスとちゃう」みたいな話だとか、一般に名前を聞く「ハーバード・ビジネスレビュー」は経営学では2流のジャーナルだという事。一般的に名前を聞く世界と経営学の世界は違う所にあるらしい。

経営学はサイエンスを目指しているので、基本はデータを集めて統計的に分析をして、そこからの法則を見つけ出すって事なので、ケーススタディーよりも統計が重視されるとの事。

統計、数字がベースなので、経営学者はなんとかモデル化をして数値化をして指数を定義したりしている。たとえば国民性を表すホフステッド指数。

先ほど2流のジャーナルというハーバード・ビジネスレビューだが、そこからの論文発表で有名になったモデルもある。パンカジュ・ゲマワット教授が提唱した、グローバル経営において地域の固有性や他地域との隔たりを理解するために活用できるフレームワーク。文化的(Cultural)、政治的(Administrative)、地理的(Geographical)、経済的(Economical)の頭文字。

後、この本で紹介されてて面白いと思った本はこちら。

今、台湾の会社とパートナーシップを組んでいるし、イスラエルも昔から面白い国だと思っている。なんとなくそういう小さい国で、地理的にも緊張感のある国の人の方が行動がクイックだし、考え方が合う感じがしていて、そこは自分のスタイルという事でより磨いていこうと思った。

他にも、ベンチャーキャピタル、CVCなどについての解説があり、CVCに関してはCVCは会社にとってオープンイノベーションの1手法であるとか書いてあってなるほどと思った。

全体を通して感じたのは経営者にとっては、いろんなテーマで経営学者が統計とって調べてくれたり、理論を作ってくれたりしてるのでそれを使ったり参考にしたりすると良いかなと思った。

後はそういった有名な学者と論文のタイトルを引用したら、ハッタリ効くかな。

こんな感じの事思い付いたけど、それについて書かれてる論文を調べてくれるMBAホルダーのお友達が欲しい。

同じく入山さんの本、これも読んでおくというか、買って会社に置いて辞書的に使ってみるかなー。

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Naoji Taniguchi

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